五輪塔は、密教、真言宗での仏と成るために実践から生まれた形で、平安時代後期以来、日本の供養塔、お墓として宗派を超えて用いられています。四角の地輪、丸の水輪、三角の火輪、半月の風輪、宝珠の空輪からなり、密教でいう「地・水・火・風・空」の宇宙(あらゆる世界)を構成する五大思想(宇宙の構成要素について考え)を表しています。五輪塔を普及させたのは真言宗の高僧、覚鑁(かくはん)。嘉保2年生まれ、康治2年没(1095-1144年)と言われています。覚鑁は日本に五輪塔が普及するきっかけとなった「五輪九字明秘密釈(ごりんくじみょうひみつしゃく)」の著者でもありました。覚鑁は「五輪塔を建てるということは亡き人は大日如来と一体となり仏と成ることが出来、極楽浄土へ往ける」と教えました。五輪塔は今日まで「ありがたい最高のお墓」とされています。
東京にぴったりな五輪塔を作りました。ノミとセットウで仕上げた、むしり仕上げの五輪塔は、大量生産出来ない手作りならではの温もりがあり、先祖に対する誇りや想い、お墓を所有する喜びを感じていただけます。